2014年10月22日 09:00
琵琶湖の生態系に影響を与える特定外来生物のオオバナミズキンバイが異常繁殖しているため、
NPO法人国際ボランティア学生協会(IVUSA)は、
学生約6百人を動員し9月15日から2泊3日の日程で
大津港など湖南の湖岸沿いを中心に"除去大作戦"を展開した。
守山市では初日の15日、学生約百80人が参加して赤野井湾周辺で活動した。
今年6月環境省から特定外来生物に認定されたオオバナミズキンバイは
赤潮、ブラックバスと並ぶ琵琶湖の"やっかい者"。
赤野井湾で確認されたここ4年間で4百60倍に広がったという。
今回、学生が初めて全国規模で乗り出した背景には、
オオバナミズキンバイが僅かな茎から繁殖するため
若い力により根こそぎ取り去ることが必要だった。
IVUSAの除去活動はこれまで下部組織の
立命館大BKCキャンパスクラブなどが10数回にわたり活動しており、
この実績が認められ琵琶湖外来水生植物対策協議会の構成員となっている。
1992年に東京で設立され現在、約90大学の2千6百人が加盟している。
守山市の除去活動は赤野井湾周辺の3か所で刈り取りしたあと、
袋詰めして県有地で乾燥準備した。
地元の漁協や環境団体も協力した。
リーダーの長崎県立大学3年生の塩冶紘司さんは
「京都出身で琵琶湖へよく泳ぎに来るなどお世話になった。
お返しに琵琶湖をきれいにしたい」と話した。
また、甥がこの活動に参加していると来場していた滋賀銀行の大道良夫頭取は
「銀行でニゴロブナやワタカの放流事業をしているが外来生物の繁殖力に驚いている」と話し、
守山市の宮本和宏市長と漁船に乗り見学した。
なお3日間で外来生物約百20㌧を除去し成果を上げた。
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