警察署情報 「琵琶湖”切断遺体”殺人事件」 捜査本部、市民に情報提供呼び掛け
11年前、近江八幡市などの琵琶湖岸で切断された男性遺体が発見された「琵琶湖バラバラ殺人事件」で、捜査本部は有力な情報提供者に最高300万円の捜査特別報奨金が支払われる期間を1年間(9月9日から)延長した。これにあわせて9月13日、JR近江八幡駅前や野洲駅前で捜査員が出て市民らに情報提供を呼びかけた。
事件は2008年に近江八幡市や大津市、草津市など県内6カ所の琵琶湖岸で頭部や手足などが見つかった。県警は近江八幡署に捜査本部を設置し、DNA鑑定などにより昨年11月に遺体の身元が野洲市永原、職業不詳・川本秀行さん=当時39歳=と分かった。
捜査本部調べによると、川本さんは08年5月上旬まで生存が確認されており、また紺色のダイハツ・ミラ(1997年式の軽自動車)に乗り、大津市堅田のパチンコ店に出入りするなど守山市を含め湖南地域を中心に生活をしていた。遺体は車を使って遺棄された可能性が高いなどを明らかにした。
これまで捜査本部などに寄せられた情報は886件(9月末現在)、昨年11月の身元判明以降31件あったが、有力な手掛かりにつながる情報はないという。このため捜査本部では川本さんの似顔絵と報奨金300万円を入れたポスターを新たにつくり全国に配布した。県警本部の捜査1課長は「川本さんの無念を晴らすために、ひとつでも多くの情報を寄せてほしい」と話している。
情報提供は近江八幡署 ☎0748‒32‒0110。捜査本部フリーダイヤル 0120‒32‒0027。
関連記事