守山 こいのぼりに願い込め 青壮年団が企画
「新型コロナウイルスに負けないよ!」。播磨田町の子どもたちが5月3日から5日まで町内の衣笠団地調整池に手作りのこいのぼりを掲げ暗いイメージを吹き飛ばした。
今年はウイルス感染拡大の影響を受けて「こどもの日」の5月5日に行われる地元・八代神社の例大祭が中止になった。楽しみにしていた子ども神輿も取りやめとなり、悲しむ子どもたちを慰めようと若者らでつくる播磨田青壮年団が初めて企画した。
青壮年団は、雨水などに強い樹脂製の紙をこいのぼりの素材として用意し、未就学児や小学生がいる家庭を対象に3枚ずつ配布し約300枚を回収した。子どもたちはA4サイズの紙からこいのぼりの形にして色付けするなどした後、願い事や将来の夢を書き込んだ。中には親子で相談しながら作ったほほ笑ましいこいのぼりも。「家族や社会を悩ますコロナウイルスが早くなくなってほしい」「将来、ウイルスを研究するお医者さんになりたい」など今日的な願い事や夢も記された。こいのぼりのつり揚げは前日、青壮年団員が約50本のロープに作品と市販の約500枚のこいのぼりをくくり付け、コロナ感染に気を配りながら作業した。
好天に恵まれた日、こいのぼりは風を受けて勢いよく泳ぎ子どもたちを喜ばせた。同青壮年団長は「祭りも中止となり長い休校中の子どもたちを少しでも明るい気分にしたくて催した。コロナ禍に打ち勝ち平穏な日々に早く戻ってほしい」と願っていた。
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